「読まれるブログタイトルのつけ方がわからない」
「ブログタイトルを考えると時間がかかってしまう」
と悩むブログ運営者も多いのではないでしょうか。
ブログタイトルは改善するだけでも、記事のクリック率が2倍になったりと効果がすぐにみられる傾向があります。そもそもクリックしてもらえなければ、中身の記事が読まれることもありません。だからこそ、タイトルはとても大事な役割を担っています。
しかしただ強い言葉を使って煽っただけでは、読んだ人をガッカリさせてしまいます。
今回はプロのWebライターとして仕事をする私が、普段行っているブログタイトルのつけ方のコツをご紹介します。
1番大事なことは、読み手の目線に立つことです。初心者でもすぐに取り入れられるポイントを8つ紹介します。
具体例も挙げますので、タイトルに頭を抱えてしまう方はぜひ参考にしてみてください。
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ブログタイトルのつけ方で記事を読むかが決まる
読者はタイトルを読んだ際に、その記事を読むかどうかを瞬時に判断します。
そのためタイトルを見ただけでも、内容にどんなことが書かれているかイメージできることが大事です。
インターネット上に限らずSNSも含めると、世の中には情報が溢れており少し工夫をしなければ素通りされてしまいます。「あなたが知りたい情報って、この記事の中にありますよ!」と気づいてもらう必要があります。
知りたいことをGoogleで検索すると、タイトルとディスプリクションと言われる簡単な説明文が表示されます。タイトルは記事を読むかどうかの判断基準の多くを占めています。
たとえば、「ブログ 始め方 」で調べた人は、以下2つのタイトルのどちらをクリックするでしょうか?
①ブログの始め方はワードプレスを使おう!
②初心者でも30分で完成!ブログの始め方5つの手順
あなたがブログを立ち上げたいけど何からすればいいか分からず悩んでいたら、2つめのタイトルの方を読みたくなりませんか?
読みたくなるタイトル付けには、コツを意識すれば簡単に付けることができます。ぜひ真似してみてくださいね。
ブログタイトルのつけ方8つのポイント
それではブログのタイトルの付け方で押さえるべき8つのポイントをご紹介します。
当たり前に感じることかもしれませんが、全て覚えていればタイトルに何をつければいいかと頭を悩ませる時間は減るでしょう。
①タイトルと内容がズレていないか
気になっていることが解決できそうだからクリックして記事を見てみたのに、結局答えがわからなかったという経験はありませんか?
タイトルとブログ記事の内容がズレていると、読んでいるユーザーは「この記事では解決できないな」と判断した瞬間にブログから離脱します。
強い言葉を使って煽る様なタイトルをつければ、クリック率があがるかもしれません。しかし誇張されすぎると読者を裏切る形になり信頼度は下がってしまいます。信頼度が低ければ、「コンバージョン」に繋がりにくくなることがあるので気をつけましょう。
【NG例】
タイトル「SNS集客を成功させる5つのコツ」
内容:SNSの種類と概要が詳しく説明されている
上記タイトルをクリックしたユーザーの場合、SNSを使ってどう集客に繋げていくかを知りたいと予測ができます。ですが内容には、どんなSNSが存在しているのか種類が詳しく解説してあるけれど、具体的に何をすれば集客につながるのか?が分からなければ内容がマッチしていないことになります。
キーワードで検索する人がどのような課題を持ち、検索するのかまで考えることが大事です。タイトルに沿った内容とズレがあれば、「知りたいことが書いていないな…」とすぐに他のサイトへ移動してしまいます。
そのため記事の内容を書いてから、最後にタイトルをつけるとズレが減ることがあります。
②読むことで読み手にどんな利益があるかを明示する
人間は基本的に、自分に好都合なメリットがある記事を読みます。利益を得られるかで判断します。
ブログタイトルをつける際は、読み手にとってのメリットと感じるか、どんな利益が得られるのかを意識してタイトルを付けましょう。
【NG例】
タイトル「おすすめの面白いマンガ10選」
内容:おすすめのマンガの情報を羅列しただけの記事
【利益を感じる例】
古本屋スタッフがおすすめ!ハズレなし本気でハマったマンガ5選
・マンガに詳しい店員が数ある中から厳選したと感じる記事
③機能よりもベネフィットを訴求する
ベネフィットとは、手に入る未来のことです。
一方で機能とは、言葉の通り機能的な価値のことです。
掃除機の機能:ものすごい吸引力、重さ880g
掃除機のベネフィット:短時間でゴミを吸い取り綺麗になる、軽々と動かせる
タイトルに応用するなら、
「とにかく軽い! 高所も細部もラクに綺麗になる掃除機3選」
重さが何gと伝えるより、ベネフィットを書くことでイメージしやすくなります。
④知りたい人・悩んでいる人をタイトルに盛り込む
記事を読んで欲しい人を、タイトルに盛り込みましょう。
たとえば年齢・属性など、どんな人に記事を読んでもらいたいかを想像します。(ペルソナ・ターゲットなどと言われることがあります。)
・30代子持ち会社員
・プログラマー初心者
また「30代、副業でこれからブログを始めたい人」など相手のレベル感を設定すると、文章の書き方も決まります。
・初心者でも簡単
・企業担当者向け
上記のように伝えるだけでも、読み手を絞って訴求することができます。「この記事は自分向けだ!」と気づいた人がクリックしてくれますよ。
例えばビジネス書でおすすめの本を紹介する場合も、企業の社長レベルが読む内容なのか、少しビジネスに興味を持ち始めたフリーターが読むのかでは全く異なるタイトルになるはずです。
⑤1番伝えたい重要な情報に絞る
記事の網羅性を考慮すると、ブログの内容が多岐に渡り伝えたいことが増えてしまうこともあるかもしれません。しかしタイトルに入れる言葉は、1番伝えたいことを絞って伝えるようにしましょう。
例えばタイトルが、「ダイエットを最速で成功させるためのおすすめの食事や考え方まで解説」となると、食事と考え方の2つの側面が存在するため、結局ユーザーから見ると食事が大事なのか考え方が大事なのかがわからずインパクトを与えることができません。
食事に絞ってタイトルをつけるなら、「ダイエット初心者必見!プロのトレーナーが作る簡単レシピ12選を紹介!」といったコンテンツで伝えたい1番大事なことをタイトルで読み手にしっかり伝えられるかが大事です。
⑥パッと見ただけでも内容が分かる
タイトルを見ただけで、どんな内容が書いてあるのか一目でわかりやすいタイトルを付けるようにしましょう。
記事を読もうと情報を探しているユーザーは、知識がない前提で探している人が大半です。そのため、専門用語やマイナーな単語をタイトルに使ったり、何が書いてあるのかがパッと見でイメージしにくいタイトルでは、読み手の気持ちは引けません。
記事を作成する側になると、分かっている前提でタイトルをつけてしまいがちです。仮に読み手が初心者であれば、そのレベルに合わせてわかりやすく未来が想像できるタイトルをつけましょう。
【わかりにくい例】
タイトル「マーケティング成功事例11選」
(※何を使った事例なのか・どんな人が読むのかが抜け落ちている)
【わかりやすい例】
マーケティング戦略が上手な企業のSNSを使った成功事例11選
⑦具体的な数字を入れる
タイトルに具体的な数字を入れることで、ギャップを感じた読者は思わずクリックしたくなります。
【具体的な数字を入れた例】
・20分超え!ブログ滞在時間を伸ばす文章術10選
・1000フォロワーでも副収入30 万円!マネタイズまでの5ステップ
数字を使えばどのくらいの変化があるのかが読者へ伝わりやすく、思わずクリックしたくなるでしょう。
⑧読み手にハードルの低さを感じてもらう
人間は本能のどこかで、楽できる道を探す生き物です。どんなに素晴らしいベネフィットが書かれていても、実践するまでに苦労をしたり、つらい思いをしてまで行動する人は極わずかです。そのためタイトルでは、いかにハードルを低く見せることができるかを意識することが効果的です。
タイトルからは、重いイメージを植え付けないようにしましょう。
【ハードルを低くした例】
・毎日たった1分だけ!手軽にダイエットできる筋トレ初心者向けトレーニング
⑨失敗を避けたがる人間の心理を利用する
失敗を避けようとする人間の心理を活用することです。人間は得することよりも、失敗したくない損したくないという危険を回避しようとする生き物だからです。
【危険を回避する例】
・仕事で失敗しやすい人がやっている今すぐやめるべき3つの習慣!
・絶対にやっちゃダメ!リバウンドするダイエット法とは?
ただ危険を知らせる内容だけでなく、失敗しないような前向きなサポートが記事の中でしっかりとできていれば、あなたの信頼度もグッと高まることでしょう。
⑩SEOキーワードを先頭に入れる
より多くの人にブログを読んでもらうためには、タイトルの先頭にSEOキーワードを盛り込むようにしましょう。検索順位に関わるコツになるので、ぜひ覚えておいてください。
【SEOキーワードが「ブログ 始め方」の例】
・ブログの始め方5ステップを初心者向けにプロが徹底解説【最短5分で完了】
キーワードはできるだけ順序どおりが望ましいですが、自然であれば順序が入れ替わってしまっても問題ありません。
クリックされるブログ記事タイトルのテンプレートを覚える
クリックされやすいタイトルには、型があります。型さえ覚えてしまえば、注目されるようなタイトルを簡単に付けることができるようになります。以下ではクリックされやすいブログのタイトルのテンプレートと具体例を紹介します。
タイトルに「なぜ」を入れて主張する
ベストセラーになっているような本のタイトルにも「なぜ、◯◯なのか?」はよく使われています。「なぜ」という言葉を使って、主張に対する理由の1番大事な内容を示すことになっています。
【なぜを入れた例】
筋トレをする人が、なぜ仕事で出世するのか?
タイトルで読者に問いかける
タイトルや見出しに問いかけが入っていると、思わず反応したくなりますよね。読み手が思わず「はい」と答えたくなる問いかけや結果をイメージさせる質問は、気持ちを動かすと言われています。
【問いかけを使った例】
1日たった5分の作業でも、フォロワーが増えていく方法を知りたくはないですか?
タイトルを物語調にする
物語をイメージさせることで、自分に関係のあることだと認識してもらいやすくなります。
【物語を利用した例】
低学歴で偏差値38だった僕が現役で東京大学に合格するまでの勉強術
ただ勉強法と書くよりも、低学歴だった経験や頭は良くなかったという読者の過去をイメージさせることで親近感を感じてもらいやすくなります。
タイトルは28〜32文字以内に収める
検索結果に表示されるタイトルは、28〜32文字です。そのため文字数が多すぎる場合には、タイトルが省略されてしまい大事な言葉が伝わらないといった状況になってしまいます。
少ない分にはとくに問題ないですが、他に伝えるべき情報はないか検討の余地がありますね。文字数がSEOに影響するわけではないですが、28〜32文字が表示されると覚えておきましょう。
しかし文字数を気にするあまり、不自然な文章になってしまうくらいなら多少長かったり短かくても問題ありません。なぜかというと文字数よりも、読んでいる読者が知りたい内容であるかが重要だからです。あくまで文字数は参考例として考えておくほうが、よりよいタイトルがつけられるのではないでしょうか。
ブログのタイトルのつけ方を改善するとどんな効果があるのか
記事タイトルの書き方を考えれば、以下の2つの効果が見込めます。以下で詳しく説明していきますね。
タイトルがSEO上位表示に影響する
検索エンジンは「どんな内容が書かれているか」を記事タイトルから判断しています。
タイトルのつけ方次第では、検索エンジンに認識されないなんて可能性もありえます。表示されたいキーワードで表示されるかまず注意しましょう。
ブログへ流入が増える
タイトルの付け方次第で、アクセス数が増えます。Googleの検索結果では、「何位になると何%クリックされるか」という統計データが出ています。ちなみにSEO上位のページのクリック率は下記と言われています。(2022年版のデータ)
1位 39.6%
2位 18.4%
3位 10.1%
4位 7.6%
5位 5.1%
6位 4.7%
7位 3.5%
8位 2.9%
9位 2.2%
10位 2.1%
アクセスが増えれば、「この記事は読者が求めている記事だ」と判断されます。するとブログの評価が上がり、上位表示される要素の1つになります。記事のペルソナが検索するキーワードを無料ツールで調べる
記事の内容で狙っているキーワードを決めたら、伝えたい内容に関係するキーワードをタイトルに盛り込むこともおすすめです。
メインの「キーワード」に対して「関連キーワード」「サジェスト」を調べます。
例えばこの記事のタイトルは
「ブログ」「タイトル」「付け方」で検索する人をペルソナと設定しています。
そのため関連キーワードやサジェストには次のキーワードがあります。
【関連キーワード】
・「ブログ タイトル テンプレ」
「関連キーワード」や「サジェスト」を参考にすると、記事タイトルに盛り込めそうなキーワードのヒントを得られることがあるかもしれません。タイトルに盛り込むことも、検討してみてくださいね。
今回は3語をキーワードとして設定していますが、1語や2語のキーワードの場合は、検索に引っかからずに違うキーワードで検索に表示されてしまうこともあります。以下の無料ツールを使ってキーワードを見極めていきましょう。
読まれるタイトル作成に便利な無料ツール
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、Googleなどでユーザーにどんなキーワードが検索されているかを調べることができるツールです。
検索窓にメインのキーワードを打ち込むと、ユーザーに検索されるであろう予測されたキーワードが自動的に表示される仕組みです。関連するキーワードまで調べられるので、リサーチにはとても便利です。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、検索キーワードがどれくらいのユーザーに検索されているかを調べられるツールです。
月間検索数を見れば、狙っているキーワードを月にどれぐらいの人が検索しているかが分かります。他にも競合サイトの多さも調べられます。
またデータをエクセルでダウンロードできるため、リサーチや調査にとても役立ちます。検索数が多く競争が少ない検索ワードを見極めましょう。
サジェストキーワード
サジェストキーワードはGoogleの検索窓にキーワードを入力する際に、画像の様に下部に表示されるキーワードのことです。サジェストキーワードは、読者が探している内容であることが多いです。
ツールではありませんが、参考にしてみてください。
Google関連キーワード
Google関連ワードは、検索したキーワードに関連するキーワードのことです。Googleの検索結果一覧の最下部に表示されます。
こちらもツールではありませんが、サジェストワードに似た仕組みになっています。どんなキーワードを使うかに役立てましょう。
まとめ
ブログタイトルのつけ方1つで、記事のクリック率は大きく変わります。その結果、SEOの視点から数字で結果がハッキリと現れるでしょう。またベストセラーになる本のタイトルも、読まれるテンプレートが使われていたりします。人間の心が動く言葉は、古今東西変わりません。
タイトルで読み手の心を掴むには、どれだけ読み手の目線で考えることができるかにかかっています。
どのようなターゲットに何を伝えれば、どれくらいの読者が読んでくれるのか?日々の改善を重ねながら検証していきましょう。
ぜひこの記事を参考に、読者の心を動かすタイトルを作成してみてください。